フレーム ベッド 木製(タモ突板)北欧・ドイツのセンベラ(Sembella)/シングル・セミダブル/コンセント付/ウッドスプリング/宮付き/センベラ「アントス」 ウッドスプリングベッド 97282aruq91253-ベッドフレーム

　劇団四季の稽古場には、様々な言葉が貼り付けられているそうです。その一つは「慣れ、だれ、崩れ＝去れ」であります。これは、劇団四季の主宰者浅利慶太氏の言葉とのこと。レベルの高い演技者でも同じ演目を長く続ければ、慣れが生じます。やがて、だれて、演技が崩れる危険も。それを防ぐため、浅利氏が考案して実行しているのが、この言葉。そうです。考えて稽古場に張っているだけではないのです。実行しているのです。しかも、その実行の場は、稽古場ではなく本番の舞台です。実際に公演中でも、メインキャストが降板させられることがあるそうです。これでは、練習を積み上げ、ロングランとなり、同じ演目に慣れてきても、だれることがなくなるでしょう。

人間である限り、「慣れ→だれ→崩れ」と進行しかねません。有名な「初心忘るべからず」は歌舞伎の世阿弥か誰かの言葉だっと思います。やはり、演技者、表現者には、とりわけ、「慣れ」は危険物だということでしょう。聖書も「はじめの愛に立ち返りなさい」と命じています。信仰生活においても、ある意味での「慣れ」は大敵。

聖書の実例としてわかりやすいのはあのサムソンでしょう。最初のうち、彼は一戦一戦を、神様に信頼して戦っていたことでしょう。しかし、連戦連勝、しかも見事な圧勝ばかりで、「慣れ」が生じたと思われます。

その慣れによってできた心の隙間に訪れたのが、女性の誘惑です。元来女性に弱い彼は、「だれ」の状態に移行します。

デリラに泣いて乞われたサムソンは遂に、力の秘密を打ち明けてしまいます。神様からの力を奪われたことも知らずに「また、いつものように一暴れ」と語った姿はまさに「崩れ」でありましょう。一戦毎に神に信頼したあの信仰はどこへやらです。

最後に神様はあわれみによって、悔改めたサムソンに一矢報いるチャンスを与えましたが、基本的には、戦いの表舞台から「去れ」であったようです。

　サムソンの物語は、今日のクリスチャンにとっては聖書が示す反面教師。与えられた賜物を発揮して神様の栄光を現すのは、すばらしいことでしょう。経験値が慣れにつながることなく、不要な緊張が取り去られても「だれ」にならず、崩れることなく、よりよき働きに向かうなら、神様も大喜びで、さらに多くのタラントを委託してくださることでしょう。もし、経験値が「慣れ」となり、必要な緊張まで失った「だれ」状態のまま働きを継続し、もはや神なき人の業に変質し、「崩れ」に陥っているなら、どうでしょう？神様は悲しまれ、ご自身のため、教会や周囲のためだけでなく、当人のためにも、働きの場を去らせようと願うでしょう。

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　私たちが「慣れ→だれ→崩れ→去れ」のプロセスを歩んでしまっても、神様は即座に「去れ」とはおっしゃらない方ででしょう。神様は浅利慶太さんのように、突如降板を命ずる事はないと思います。きっと、忍耐をもって、悲しそうな目でそんな私たちを見守りながら、自分の現状に気づき、悔改めて、はじめの愛に立ち返るよう願っておられるに違いありません。

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　だからこそ、この主の思いを知って、常に自らを省みるものでありたいと願うのです。祈りとみことば、家族や主にあるの交わりの中で、自らを客観視し、「慣れ→だれ→崩れ→去れ」を歩んでいないかを自己点検したいものです。